インタビュー

自分らしく、長く働く。
女性店長が語るバッテンの働きやすさ

山田 友美 さん

店長 兼
グループ総務責任者

「店長だから完璧にやらなきゃ」——そんな気負いを手放し、スタッフ一人ひとりの得意なことを活かして横に並んで歩む「伴走型店長」の山田さん。感情で怒らず、問題に冷静に向き合うフラットなマネジメントは、チームに大きな安心感を与えています。無理に自分を大きく見せるのではなく、自然体でスタッフとお店づくりを楽しむ彼女の、新しいリーダー像に迫ります。
社長インタビュー

Q. そもそも、女性が長く続ける仕事として「飲食(しかも店長)」を選ぶのって、世間的には少し勇気がいると思います。なぜこの道を選んだんですか?

もともと飲食の仕事が好きだったので、「よし、一生の仕事にするぞ!」と大きな決断をしたというよりは、好きなことを続けていたら、自然とこの道を選んでいたという感じでしょうか。気づいたら飲食にずっと携わっていました。

Q. バッテンに入る前、飲食業界の「働き方(長時間・体力勝負・男性社会)」に対して、どんな先入観や不安を持っていましたか?

もともと他の会社で飲食業界の経験があり、仕事の大変さもある程度分かっていたので、「男性社会だから」といった特別な先入観や不安はあまりありませんでした。

Q. バッテンに入った時、「あ、ここなら私、無理に“男勝りなスイッチ”を入れずに働けるかも」と思ったキッカケは?

それまでの職場では、「女性だから」と思われるのが嫌で、男性スタッフに負けないように虚勢を張ったり、弱いところを見せないように振る舞っていた部分がありました。でもバッテンに入ってからは、男女関係なく「自分が得意なこと」をちゃんと見てもらえていると感じたんです。「あ、無理して男性に負けないように頑張らなくても、自分の得意なことで評価してもらえるんだな」と思えたことが一番大きかったですね。

社長インタビュー

Q. 打診された時(「店長やってみない?」と言われた時)、ぶっちゃけ「えっ、私に務まるかな…私生活が消えそう」と戸惑いませんでしたか?

戸惑いはあまりありませんでしたが、むしろ「女性である私に店長や店舗の運営を任せてくれるんだ!」という驚きの方が大きかったです。飲食業界的にそういう方針はないのかな、と勝手に思っていたので嬉しかったですね。

Q. 実際に店長になってみて、一番「あ、店長って案外これでもいいんだ(気負わなくていいんだ)」と肩の荷が下りたエピソードは?

店長になったばかりの頃は結構気負っていて、「とにかく失敗しないこと」ばかり考えていました。でも、うちの社長って大変なことが起きた時ほど、むしろ楽しむようなところがあるんです(笑)。そんな社長の考え方に触れているうちに、「私も何でも完璧にやらないといけないわけじゃないんだ」と、必要以上に構えなくなりました。大変なことも含めて楽しんでいいんだと思えたことが、一番肩の荷が下りた瞬間ですね。

Q. 男性スタッフや、年上のパートさんたちをチームとしてまとめる上で、あなたが「これだけは絶対にやらない」と決めているルールは?

「感情で怒らないこと」は、自分の中で絶対にやらないと決めています。仕事をしているとイラッとすることもありますが、その感情をそのままスタッフにぶつけるのではなく、「何が問題だったのか」を冷静に伝えることをいつも意識しています。

Q. ご自身のマネジメントスタイルを「〇〇流店長」と名付けるとしたら、どんな言葉が入りますか?

名付けるとしたら「伴走型店長」でしょうか。私が先頭に立って全部引っ張っていくというより、スタッフそれぞれの得意なことを活かしながら、横に並んで一緒にお店をつくっていきたいと思っています。必要な時にはしっかり支える、そんな店長でいたいですね。

Q. ぶっちゃけ、飲食業=体力勝負なイメージがありますが、年齢を重ねても「バッテンなら無理なく続けられる」と思える一番の理由は?

「社長が、年齢を重ねた先の働き方まで一緒に考えてくれること」ですね。実際に一度、「この先年齢を重ねた時、今と同じ働き方ができるか不安だ」と相談したことがありました。その時、私が思っていた以上に社長が先のことまで考えてくれていて、すごく心強かったのを覚えています。自分らしく働き続けられる道を一緒に探してくれる会社だからこそ、長く続けられると思えます。

Q. お休みの取りやすさや、シフトの融通はどうですか?「店長だから自分が犠牲になって出勤する」みたいな呪縛はありませんか?

お休みは取りやすいですし、シフトの融通もかなりききますよ。もちろんお店の状況を考えて多少気にすることはありますが、「店長だから自分が犠牲になって出勤しないと」とまでは思っていません。実際、以前大きな病気をした時も、検査の予定に合わせてしっかりお休みを取らせてもらいました。

店内・チームの様子

Q. オフの日はどんな風に過ごしていますか?仕事とプライベートの「脳みその切り替え方」を教えてください。

現実離れした映画を観たり、料理を作ったりしています。料理は仕事でもありますが、休みの日はお店のコンセプトや原価を一切気にせず、普段お店では出せないような料理を自由に作るのが好きなんです。特に切り替えを意識することはないですが、そうやって仕事とは違う楽しみに没頭していると、自然と頭が切り替わっていますね。

Q. 将来的な店長キャリアについて、会社や社長とは普段どんな話をしていますか?

社長はいつも「最期は『楽しかった』で終わろう」的なことを言っている気がします(笑)。真面目な話だと、会社をもっと大きくしてスタッフの選択肢を増やしたいという話や、若い社員がもっと早く店を任せてもらえるような環境を作りたいという話をよくします。私自身も、自分がいつまでも走り続けるだけでなく、次の店長を育ててバトンを繋いでいくことが大事だと思っています。

社長インタビュー

Q. お店で予期せぬトラブルが起きたり、キャパオーバーになりそうな時、誰に「ちょっと助けて!」と弱音を吐いていますか?

弱音、ちゃんと吐いてますよ(笑)。まずは上長や他の店長たちに相談しますし、実際に現場を助けてもらうこともあります。トラブルの時に社長が直接お店に飛んできてくれたこともありました。一人で抱え込まずに、「周りに頼っていいんだ」と思える環境があるのは本当に心強いです。

Q. 社長や幹部たちは、女性店長であるあなたに対して、普段どんなスタンス(距離感)で接してくれていますか?

わりと、気を使わせてしまっているかもしれません(笑)。体調や働き方のこともそうですし、無理をしすぎていないかを常にかけてもらっていると感じます。でも、だからといって仕事の面で「女性だから」と特別扱いされるわけではなく、言うべき厳しいことはちゃんと言ってもらえます。温かく気にかけてもらいながらも、「一人の店長」としてちゃんと対等に見てもらえている、とても心地よい距離感ですね。

Q. これまでバッテンで働いてきて、「女性だから〇〇」あるいは「女性なのに〇〇」というノイズ(やりづらさ)を感じたことは一度でもありますか?

「女性だから」という理由でやりづらさを感じたことは、バッテンではあまりないですね。

Q. 他の店舗の店長たち(男性陣も含め)との「横の繋がり」は、あなたにとってどんな支えになっていますか?

支えというよりは、「切磋琢磨できる存在」に近いです。他の店舗の店長たちもそれぞれ一生懸命頑張っているので、その姿を見ると「みんな頑張ってるし、私も頑張ろう!」と奮い立たされます。直接相談することももちろんありますが、それ以上に良い刺激をもらっている感じですね。

Q. あなたが店長を務めるお店で、お客様やスタッフの表情を見て「あ〜、今日お店に立ってて最高に幸せだな」と思う瞬間は?

やっぱり、みんなの「笑顔」を見た時です。お客様が楽しそうに食事をしていて、スタッフも楽しそうにイキイキと働いている光景を見た時に、「あぁ、幸せだな」と思います。結局、そういう瞬間が一番嬉しいんですよね。……あとは、お店が満席で賑わっている時ですかね(笑)。

Q. 「ここだけは私のワガママを通した!」という、お店の細やかな気配りやこだわりポイント(インテリア、メニュー、お皿など)を自慢してください。

「食器」には徹底的にこだわりました!カタログから業務用の食器を選ぶだけではなく、実際に作家さんの窯をいくつか回って、器を手に取りながら選んだものもあります。社長も「お客様の手に触れるものにはしっかりこだわりたい」という考えだったので、そこは私のワガママを通させてもらい、一切妥協せずに選ばせてもらいました。料理はもちろん、器も含めてお店全体を楽しんでもらえたら嬉しいですね。

Q. 入社前、「飲食の仕事は好きだけど、将来が不安で別の業界に転職しようか迷っていた頃の自分」に、今の姿を見せたらなんて言うと思いますか?

「案外大丈夫だよ!」って言いたいです。飲食の仕事は好きだったけど、以前やっていた「ものを作る仕事」に戻ろうかなと迷っていた時期もありました。でも今思えば、以前の仕事は「製作」で、飲食は「創作」であり、私が根底で好きなのは『空間や体験を作ること』だったんだなと気づきました。料理だけじゃなく、店の雰囲気を考えたり、器を選んだり、スタッフみんなでお店をつくっていくのがすごく楽しいんです。元々人と接することもあまり得意ではなくて、自分がこんなに長く接客業を続けるとは思っていませんでした。でも、案外大丈夫だったし、自分がピンチの時に助けてくれたのも、結局は『人』でしたから。

Q. 飲食業が好きで、本当はずっと続けたいのに「環境や体力のせいで諦めかけている」全国の女性たちに、一番伝えたい本音は?

「好きな仕事なら、最初から諦めなくてもいいよ」と伝えたいです。私も以前は長く続けるのは無理かなと思っていましたが、気づけばここまで楽しく続けてこられました。今は飲食業界の働き方も少しずつ変わってきています。バッテンのように、子どもができても続けられる、歳を取っても無理なく続けられる環境をつくろうと本気で動いている会社もあります。飲食業界はまだまだ変わっていけるし、とても可能性のある業界です。それに、女性って自分が思っている以上にいろんなことができる強さを持っています。だから、「環境のせいで無理だ」と決めつけずに、「どうしたら続けられるか」を一緒に考えてくれる場所を探してみてほしいですね。

Q. 最後に、この記事を読んで「この店長の下で自分らしく働いてみたい!」と背中を押された未来の仲間にメッセージを!

頑張ることも、楽しむことも、どちらも大事にしたい。そんな自分らしい働き方を、ぜひ一緒にお店をつくりながら実現できたら嬉しいです。お待ちしています!

笑顔・店内の様子

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